君に捧げるアイラブユー



「……あ、東はさ」



声が少し震える。でも止まらなかった。



「なんで南野さんみたいな可愛い子を振ったの?」



東は一瞬固まった。そして驚いたように目を見開く。



「……何で知ってるの」

「あ、えっと!本人から直接聞いたの!遠足きっかけで仲良くなって……」



慌ててそう言いながら、私は内心で少しだけ苦笑する。仲良くなった、というのはかなり言い過ぎだ。でも、あの日階段で話をして、泣いている南野さんを見て、彼女の気持ちを知った。それは確かだった。

東は私の言葉を聞くと、「ふーん」と小さく呟いて、それから視線を逸らした。どこか考え込むような顔。そして少しだけ間を置いてから言う。



「凛音は友達だから。それだけ」



その言葉を聞いた瞬間、胸の奥が小さく揺れた。友達だから。それだけ。

その言葉はきっと南野さんに向けられたものなのに、どうしてこんなに苦しいんだろう。


じゃあ、私は?私は東にとって何なんだろう。

友達?ただの元クラスメイト?

答えを知るのが怖い。でも聞かなきゃ前に進めない。


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