君に捧げるアイラブユー
馬鹿だな。本当に馬鹿だ。でも、そんなの分かってたことだから。ここで終わるために来たんじゃない。
私は唇を強く噛み締める。震えそうになるのを必死に堪える。そして一度深呼吸をした。
大丈夫。大丈夫。ここまでは想定内。怖いけど、まだ終わってない。
何度も何度も心の中で繰り返す。大丈夫。
ちゃんと言える。言うって決めたんだから。
私は俯いた。ぎゅっと目を閉じる。逃げたい。今すぐ帰りたい。でもそれ以上に伝えたい。
「……ねぇ、東、わたしっ……」
ようやく声を絞り出した、その時だった。
「天馬のことが好きなら、あんまそういうこと言わないほうがいいよ」
聞こえてきた言葉の意味が、一瞬理解できなかった。
……え?
頭の中が真っ白になる。
今……なんて言った?北見?私が、北見を……?
意味が分からなくて頭がぐらぐらする。心臓が嫌な音を立てる。胸の奥がざわざわして、気持ち悪い。なんなら吐き気さえする気がした。
だって本当に意味が分からなかった。どうしてそんな話になるの。どうしてそんな勘違いになるの。
私は今まで一度だってそんなこと言ったことないのに。