君に捧げるアイラブユー
私は小さく息を吐いて、椅子にもたれかかる。
さて、今日も頑張りますか。
松葉杖生活にもだいぶ慣れてきた。最初の頃は歩くだけで必死だったけれど、2週間も経てば流石にコツも分かってくる。
ただ、それでも階段だけは未だに苦手だった。特に下り。
片足でバランスを取りながら、松葉杖とバッグを持って降りるのはかなり神経を使う。
しかも放課後の階段って、人が多い。
みんな急いでるし、部活に向かう人もいるし、帰宅ラッシュみたいになってる。
そんな中で私みたいにノロノロしてたら絶対邪魔になる。だから最近は、人の波が落ち着いてから帰るようにしていた。
教室で時間を潰して、廊下が静かになった頃を見計らって動き出す。それがすっかり日課になっていた。
時計を見る。もうだいぶ人も減った頃かな。私は机の横に立てかけていた松葉杖を手に取った。通学バッグを肩にかけて、ゆっくり立ち上がる。
まだ完全には治っていない足がじわっと痛んだ。