君に捧げるアイラブユー
私はぐっと堪えて、東から目を離さないようにした。数秒なのに、すごく長く感じる。
東は何を考えてるんだろう。どうしたんだろう。
北見と一緒にいたこと、そんなに意外?いやでも東だって知ってるはずだ。
私と北見が普通に話す仲だって。去年同じクラスだったし。というか、そもそも私は東に近づきたくて北見に近づいたみたいなところあるし。
だから東が知らないはずない。
去年だって、私が北見の席に行くたび東もそこにいたし、三人で話したことだって何回もある。なのに、今さらそんなこと聞くなんて。
東は少し黙ったまま、また視線を逸らした。廊下の窓から入る光が東の横顔を照らしている。
綺麗だな、なんて場違いなことを思ってしまう。もうほんと病気。東のことになるとすぐこうなる。
「東、どうかした?」
できるだけ明るく、いつも通りに聞いたつもりだった。
でも声の奥に滲んだ不安を、自分では誤魔化しきれていなかった気がする。すると東は少しだけ視線を逸らして、「いや、別に」と答えた。
その返事に、胸がひやりと冷える。