君に捧げるアイラブユー



…………え?一瞬、本当に意味が分からなかった。頭の中で言葉を反芻して、数秒遅れて理解する。



そこ?そこなの?



「え……えー……っと」



思わず視線が泳ぐ。いやだって無理でしょ。

『東の写真見て盛り上がってました』なんて言えるわけない。しかも『東の好きなタイプ知ってる?』とか聞いてたんだよ?絶対言えない。



私は誤魔化すみたいに唇をきゅっと結ぶ。すると東が少し顔をしかめた。



「俺に言えないこと?」

「そう、じゃないけど、」



東はどうしてこんなに気にしてるんだろう。私と北見が話すなんて、今さらだ。

去年からずっとだし、東だって見てきたはず。なのに今さら。

東には関係ないはずなのに。なのに、どうしてそんな顔するの。



「西宮」



名前を呼ばれる。低くて、少し掠れた声。私は反射的に返事をした。


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