君に捧げるアイラブユー
気づけば1組の教室前に着いていた。東の3組はまだ先。あっという間だった。もっと一緒にいたかったのに。
「じゃーね、西宮」
東が軽く手を振る。
行かないで。もっと話したい。もっと隣にいたい。そんな言葉、もちろん言えるわけない。だから私は笑った。
「また、会いに来てね。いつでもいるから」
東のために。なんて、絶対言えない。冗談みたいに軽く言う。
本当は冗談じゃないのに。本気なのに。本気ってバレたくない。
でも少しくらい気づいてほしい。
この気持ちに。私がどれだけ東を特別に思ってるか、ほんの少しでいいから。
そんな矛盾した願いを抱えながら東を見る。でも目の前の男は、そういう駆け引き全部無効化してくる。