闇底の純愛
それから夜までは、ずっと二人で部屋でだらだらと過ごしていた。
他愛ない話をしたり、部屋を片付けたり、昼寝をしたり。
京と居るのはなんだか心地よくてずっとこれが続けばいいのに、なんて思った。
今までは一人でいるのが一番気楽で好きだったのに。
京は他の人となんだか違う。
夜10時頃。
京が作ってくれた夜ご飯を食べから、外に出る。
仕事だから黒いフード付きコートを着ている。
家に一緒にいたから、待ち合わせすること無くそのまま現地に向かうのが新鮮だった。
「今回の依頼、結構規模デカいって聞いたよ」
夜道を歩きながら京が口を開く。
「うん。暴走族を一つ潰せって」
「人数は?」
「50人くらいって聞いてる。」
「そっか……。ぜんぜん小さくないし、なんならデカい方だね。……けど、俺と酔ちゃんなら余裕だね」
「...余裕こいてると痛い目見るよ」
もらった地図を見ながら歩いていくと、次第に街灯の間隔が広くなっていき、辺りが薄暗くなる。
細い路地裏を進む。
もう人気は全くと言っていいほど無い。
「...そろそろ着くはず」
「なんかいやーな匂いするね」
京がすん、と匂いをかいで顔を顰めた。
「法を犯してるタイプの連中だから。いろんなモノがあるんでしょ」