幼なじみの不良くんは今日も柔軟剤の匂いがする
「え、髙原、あの不良と知り合いなのか?」
「ふ、楓吏のこと……? 楓吏は不良なんかじゃないよ……っ!」
離(はな)れかけた足が、ピタリと止まった。
振り向くと、冴がクラスの男子に困った顔でなにか言われている。自分の名前のせいで、冴を嫌な目に遭わせているのがすぐにわかった。
……俺のせいで、冴が困ってんじゃねえよ
胸の奥がぎゅっと痛くなって、俺は素っ気ないふりをしながら、冴のもとへ足を進めていた。
「ふ、楓吏のこと……? 楓吏は不良なんかじゃないよ……っ!」
離(はな)れかけた足が、ピタリと止まった。
振り向くと、冴がクラスの男子に困った顔でなにか言われている。自分の名前のせいで、冴を嫌な目に遭わせているのがすぐにわかった。
……俺のせいで、冴が困ってんじゃねえよ
胸の奥がぎゅっと痛くなって、俺は素っ気ないふりをしながら、冴のもとへ足を進めていた。