【完結】Blackberry

25 彼氏更生計画2

「燐牙さんっ!怒」

私まで怒鳴ってしまう。

「あ、悪りぃ…
つい…」

「悪い、で済んだらねぇ、サツはいらないんですよ、サツは!怒」

私は女ヤクザのように言う。

「ママァ、あのおねーちゃん怖いぃ!」

小さな子供が通りがかりにそう言った。

「シッ!
目を合わせちゃダメよ!」

そう言って母親が子供を連れて行く。

「はははっ!
お前だって人のこと言えねーじゃん!」

燐牙さんがお腹を抱えて笑った。

「燐牙さんがそんなだからでしょお!?」

私はさらにヒートアップする。

「落ち着けって、梨紗…
みんな、見てるぞ…」

燐牙さんが言う。
燐牙さんにも恥ずかしいという気持ちがあったようだ。

少しは私の気持ちが分かったか!

そう息巻きながら、レジに向かった。

「えーと、ナツメグとソースとひき肉に卵に…」

最後に買ったもののチェックをしていると…

1人の男性がレジの列に割り込みした。

「おい、テメェ…!
じゃなくて…
お、おい、アンタ…
今割り込んだよな?
ちゃんと並ばないとダメだろう?」

燐牙さんは優しくそう言った。

しかし、男性は…

「うるせーんだよ!
俺はなぁ、鬼千会の構成員だぞ!
一般人は黙ってろ!」

と言った…

あぁ…
オワタ…

燐牙さんは…

「ほぉ!
じゃあ、これをくれてやろう!」

と言っていきなりその男性に頭突きした。

「ヒィ!
イッテェ!!!

てっメェ!!!」

そこから、取っ組み合いの喧嘩が始まった。
まぁ、燐牙さんが一方的にボコったとも、言える。

レジはぐちゃぐちゃ。
レジ打ちのおばちゃんもビビり上がり、レジは通れないし、散々だ。

叱りつけようにも、私の声などもう届いていない。

燐牙さんは、暴れまくり、警備員がやってきた。

「あぁ!?
職業だと!?
ヤクザだよ!
文句あっか!!!」

警備員もビビって私たちは釈放されたが、ハンバーグの材料を買うことは出来なかった…

「もう、良いです!
私が材料買ってきますから、おとなしく車に乗っててください!」

私は言った。

「お、おぅ…
で、でもさ、あの割り込んだ男が悪いよな…?」

「結果的には燐牙さんの方が悪いですよ!」

私は言う。

しょんぼりする彼。

全く、気が短いんだから…

私は隣町のスーパーでハンバーグの材料を買った。

屋敷に帰ると、それだけで疲れてしまったが、ハンバーグを作らなければならないだろう。

そう思っていると、兵藤さんが呆れた様子でやってきた。

「燐牙さん、梨紗さん、何してきたんですか…?」

兵藤さんが携帯の画面を差し出した。

そのSNSには、スーパーで暴れる燐牙さんがバッチリ映っていたのだ…

「おっ、再生回数すごいじゃん♪」

燐牙さんが呑気に言う。

私に頭痛がしたのは言うまでもないだろう…
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