【完結】Blackberry
27 最後の試験
side新田亜美
海堂からの最後の試験…
それは、鬼千会の資金倉庫の場所を見つけ出す事だった…
資金倉庫と言えば、組の生き死にを分けると言っても過言では無い特別で重要な場所だ。
それを、一般人である私が見つけ出す事ができるのか…?
いや、やるしか無いのだろう…
私は風俗時代の店に顔を出した。
客の中には、鬼千会に関わる土木関係者やフロント企業の者、はたまた下っ端なども多い。
私が燐牙の元女だと分かると、彼らの口は特に軽くなった。
「最近?
兵藤さんが担当してる倉庫があるらしい。
場所?
さぁね。
港の近くだって聞いてるけどな。」
その情報を元に、私は闇サイトを探った。
必ず、資金倉庫への運び屋の仕事が、この中に紛れているはずだ。
幾千ものページをめくり、私はそれらしきページにたどり着いた。
「軽貨物運転手募集。
深夜の短時間運転。
日給3万円。
港湾地区集合。」
これだわ!
私はすぐにそのページをスクショした。
そして、それから、集合場所と運搬ルートを照らし合わせて、資金倉庫の大まかな場所を特定した。
【海凌埠頭・旧第3ドック跡地の資材置場コンテナ】
それが、私が割り出した資金倉庫の場所だった。
「よくやった。
と言いたいところだが、そこが本当に鬼千会の資金倉庫なのかは怪しいところだ。
しばらく見張りを付けて確かめる。
ご苦労だったな。」
そう言って、海堂は私に1000万円の札束を渡した。
海堂と居る限り、私は身体を売る必要もなければ、働く必要も無かった。
海堂は私にマンションの一室や、高価なアクセサリー、車さえもプレゼントした。
私はいつの間にか、海堂の女としての生活に満足していた。
そして、見張りがついて2週間後。
そこが本物の資金倉庫だと言う事が判明した。
「どうするの?」
私はセックス後の海堂に囁くように尋ねた。
「もちろん、襲撃するのさ。
資金倉庫が襲撃することに成功すれば、鬼千会の首を取ったも同然だからな。」
そうして、着々と資金倉庫への襲撃の日が近づいていた。
私は相変わらず、エクステしたり、脱毛したり、エステに通ったり、今までに無い贅沢な暮らしを謳歌していた。
燐牙…
悪いわね…
私、あなたのこと本当に愛しているから…
だから、地獄に落とさなきゃ気が済まないのよ…
あの女もろとも、ね…
私は鏡の中に映る、美女とも鬼とも取れるような顔を歪ませて微笑んだ。
そして、それは大きな笑いとなった。
狂っていた。
でも、もう、後戻りはできなかった。
例え海堂と共倒れになったとしても、必ず燐牙に一矢報いてやる。
そう、心に決めていたのだ。
海堂からの最後の試験…
それは、鬼千会の資金倉庫の場所を見つけ出す事だった…
資金倉庫と言えば、組の生き死にを分けると言っても過言では無い特別で重要な場所だ。
それを、一般人である私が見つけ出す事ができるのか…?
いや、やるしか無いのだろう…
私は風俗時代の店に顔を出した。
客の中には、鬼千会に関わる土木関係者やフロント企業の者、はたまた下っ端なども多い。
私が燐牙の元女だと分かると、彼らの口は特に軽くなった。
「最近?
兵藤さんが担当してる倉庫があるらしい。
場所?
さぁね。
港の近くだって聞いてるけどな。」
その情報を元に、私は闇サイトを探った。
必ず、資金倉庫への運び屋の仕事が、この中に紛れているはずだ。
幾千ものページをめくり、私はそれらしきページにたどり着いた。
「軽貨物運転手募集。
深夜の短時間運転。
日給3万円。
港湾地区集合。」
これだわ!
私はすぐにそのページをスクショした。
そして、それから、集合場所と運搬ルートを照らし合わせて、資金倉庫の大まかな場所を特定した。
【海凌埠頭・旧第3ドック跡地の資材置場コンテナ】
それが、私が割り出した資金倉庫の場所だった。
「よくやった。
と言いたいところだが、そこが本当に鬼千会の資金倉庫なのかは怪しいところだ。
しばらく見張りを付けて確かめる。
ご苦労だったな。」
そう言って、海堂は私に1000万円の札束を渡した。
海堂と居る限り、私は身体を売る必要もなければ、働く必要も無かった。
海堂は私にマンションの一室や、高価なアクセサリー、車さえもプレゼントした。
私はいつの間にか、海堂の女としての生活に満足していた。
そして、見張りがついて2週間後。
そこが本物の資金倉庫だと言う事が判明した。
「どうするの?」
私はセックス後の海堂に囁くように尋ねた。
「もちろん、襲撃するのさ。
資金倉庫が襲撃することに成功すれば、鬼千会の首を取ったも同然だからな。」
そうして、着々と資金倉庫への襲撃の日が近づいていた。
私は相変わらず、エクステしたり、脱毛したり、エステに通ったり、今までに無い贅沢な暮らしを謳歌していた。
燐牙…
悪いわね…
私、あなたのこと本当に愛しているから…
だから、地獄に落とさなきゃ気が済まないのよ…
あの女もろとも、ね…
私は鏡の中に映る、美女とも鬼とも取れるような顔を歪ませて微笑んだ。
そして、それは大きな笑いとなった。
狂っていた。
でも、もう、後戻りはできなかった。
例え海堂と共倒れになったとしても、必ず燐牙に一矢報いてやる。
そう、心に決めていたのだ。