【完結】Blackberry

30 ドライブデート

その日もデートしよう!と燐牙さんは言ってきた。
どうやら、初エッチに向けてやる気は十分のようである。

私は良いですよ、と快諾した。

とにかく燐牙さんに一般常識を身につけて欲しかったからだ。
下心があったとしても。

「どこにいくんですか?」

「パンケーキが美味しいハワイアンの店が千葉にあるらしい。
少し入り組んだところだが、まぁ、ナビあるし。
何とかなるだろ。」

燐牙さんが言った。

そして、私たちはハワイアンのお店目指して屋敷を出発した。

「若頭、いってらっしゃいませ!」

「おぅ!
抜かるなよ!」

と、窓を開けて言う燐牙さん。

うーん、やっぱりヤクザなのよねぇ…

そんなこんなで東京を抜けて千葉に入った。

そこから…

「あれっ?
あの看板さっきも見たような…」

私は言う。

「んなわけねぇだろ。
ナビが道間違えるか?」

まぁ、確かにそう言われてみればそうである。

けれど、15分後…

「あれ?
さっきの道ですよ、ここ!」

私は今度は確信して言う。

「あー?
お、あれ?
ナビの画面が…!
ちょ!
ナビ!
しっかりしろ!!!」

燐牙さんは慌てている。

「壊れちゃったみたいですねぇ。」

「てっメェ!
ナビ!
指詰めるぞ、おんどりゃぁ!」

ナビのどこに指があるのか…?

はぁ…
マイナス30点、と…

私は彼氏ノートに記入する。

「あっ、梨紗、お前彼氏ノートに書いたろ!
ずりーぞ!」

「頼りないヤクザなんて、プレゼントを忘れたサンタクロースと同じです!」

「そ、そ、そんなこと言ったって…
ナビの奴が…」

「私が携帯でナビりますから!
もうっ!
頼りないんだから!」

そう言われてしょぼんとする燐牙さん。

そして、携帯ナビのおかげでなんとかハワイアンの店に到着した。

「どれでも好きな物食べろよ。」

「うん!
私じゃあいちごチョコレートのパンケーキ!」

「おっ、良いチョイスだな。
俺はブラックベリーのパンケーキにするか。」

注文して、燐牙さんが手を洗いにいった時…

「お姉さん、どこの人ー?」

ナンパかぁ…

茶髪の男が話しかけてきた。

しかし、まずい。

「あのぅ、連れがいるので…」

と言った時…

「テメぇ!
誰の女に声かけとんじゃ!
死ぬか?
あ?
死ぬか?」

燐牙さんは拳銃をチラリと見せた。

「す、す、すいませんでしたぁぁ…!」

「ふんっ…!」

はい、マイナス100点!

「あ、おまっ!
また、彼氏ノートに!!!」

「今日は減点だらけです!
このままじゃ、初エッチ無しですよ!」

涙目になる凛牙さん。

こうして、ドライブデートは終わりましたとさ。
可哀想だから、30点プラスしとこ♡
< 30 / 48 >

この作品をシェア

pagetop