【完結】Blackberry
39 結婚式
その日、鬼千会の幹部一同を集めての小さな結婚式が行われた。
母も来ることは無かった。
親類などとてもじゃ無い。
だけど、それでも良かった。
この人と…
添い遂げる、とそう決めたから。
そして、結婚式での燐牙さんのスピーチが始まった。
燐牙さんは一度咳払いして、少し視線を泳がせてから、こう言う。
「……えー……
こういうの、正直得意じゃねぇ。
綺麗な言葉とか、立派な挨拶とか、
俺にはできねぇから……
短く言う。」
少し間を置いて、私を見る。
「俺は、ろくでもねぇ男だ。
血の匂いのする世界で生きてきたし、
これからも、きっと真っ当には生きられねぇ。」
会場が静まり返る。
「それでも……
この女だけは、絶対に泣かせねぇって決めた。」
拳をぎゅっと握る。
「幸せにする、なんて綺麗事は言わねぇ。
楽な道も、明るい未来も、約束できねぇ。」
一瞬、声が低くなる。
「でもな。
どんな地獄でも、一人では歩かせねぇ。
危ない時は俺が前に立つ。
逃げる時は最後まで一緒だ。」
私の方を、はっきりと見る。
「笑ってる時も、泣いてる時も、
全部俺の女だ。」
少し照れたように目を逸らしながら、
「……一生、隣にいさせてくれ。」
深く頭を下げる。
「梨紗。
俺の嫁になってくれて、ありがとう。」
会場は静まり返り…
そして、どっと湧くような歓声が起きた。
みな、燐牙さんと私に向けて惜しみない拍手を送っている。
この人で本当に良かった…
そう思った。
キャンドルに共同で火を灯し、ケーキにナイフを入れて…
極道の結婚式は至極まともに終わっていった。
♦︎♦︎♦︎
「あー!
疲れたな!」
燐牙さんがシルバーのネクタイを緩めながらそう言った。
「そうだね。
でも、楽しかったよ。」
私は微笑みそう答えた。
「そうか…」
「燐牙さんのスピーチ…
ううん、何でもない。」
素敵だった、その言葉は言わない方が良い。
そんな気がして引っ込めた。
「分かってるさ。」
燐牙さんは微笑んだ。
「うん。
あのね…」
「なんだよ?」
「ボ、ボーナスとして、1000点あげます!」
「お前さぁ…
抱いて欲しいなら、素直に…」
「あ、そんなこと言うならあげません!」
「あ、うそ、欲しいです!
ください!」
燐牙さんは頭を下げて頼み込み始める。
そんなコントみたいなやり取りをしながら、私たちの甘いあまーい、夜は更けていく。
そして、これからも、ずっと繰り返していく。
燐牙さんは私の身体を宝物のように優しく扱う。
私は燐牙さんの指先や舌先に感じて、熱のこもった声をあげていく。
それを塞ぐように燐牙さんがキスで唇を覆った。
ハッピーウェディング…♡
母も来ることは無かった。
親類などとてもじゃ無い。
だけど、それでも良かった。
この人と…
添い遂げる、とそう決めたから。
そして、結婚式での燐牙さんのスピーチが始まった。
燐牙さんは一度咳払いして、少し視線を泳がせてから、こう言う。
「……えー……
こういうの、正直得意じゃねぇ。
綺麗な言葉とか、立派な挨拶とか、
俺にはできねぇから……
短く言う。」
少し間を置いて、私を見る。
「俺は、ろくでもねぇ男だ。
血の匂いのする世界で生きてきたし、
これからも、きっと真っ当には生きられねぇ。」
会場が静まり返る。
「それでも……
この女だけは、絶対に泣かせねぇって決めた。」
拳をぎゅっと握る。
「幸せにする、なんて綺麗事は言わねぇ。
楽な道も、明るい未来も、約束できねぇ。」
一瞬、声が低くなる。
「でもな。
どんな地獄でも、一人では歩かせねぇ。
危ない時は俺が前に立つ。
逃げる時は最後まで一緒だ。」
私の方を、はっきりと見る。
「笑ってる時も、泣いてる時も、
全部俺の女だ。」
少し照れたように目を逸らしながら、
「……一生、隣にいさせてくれ。」
深く頭を下げる。
「梨紗。
俺の嫁になってくれて、ありがとう。」
会場は静まり返り…
そして、どっと湧くような歓声が起きた。
みな、燐牙さんと私に向けて惜しみない拍手を送っている。
この人で本当に良かった…
そう思った。
キャンドルに共同で火を灯し、ケーキにナイフを入れて…
極道の結婚式は至極まともに終わっていった。
♦︎♦︎♦︎
「あー!
疲れたな!」
燐牙さんがシルバーのネクタイを緩めながらそう言った。
「そうだね。
でも、楽しかったよ。」
私は微笑みそう答えた。
「そうか…」
「燐牙さんのスピーチ…
ううん、何でもない。」
素敵だった、その言葉は言わない方が良い。
そんな気がして引っ込めた。
「分かってるさ。」
燐牙さんは微笑んだ。
「うん。
あのね…」
「なんだよ?」
「ボ、ボーナスとして、1000点あげます!」
「お前さぁ…
抱いて欲しいなら、素直に…」
「あ、そんなこと言うならあげません!」
「あ、うそ、欲しいです!
ください!」
燐牙さんは頭を下げて頼み込み始める。
そんなコントみたいなやり取りをしながら、私たちの甘いあまーい、夜は更けていく。
そして、これからも、ずっと繰り返していく。
燐牙さんは私の身体を宝物のように優しく扱う。
私は燐牙さんの指先や舌先に感じて、熱のこもった声をあげていく。
それを塞ぐように燐牙さんがキスで唇を覆った。
ハッピーウェディング…♡