それぞれの幸せ
「答えなんて分かってるくせに」
「そうだな……」
「うん。……きっとしろも、雄ちゃんが一緒だと嬉しいはずだよ?」
「……百合香は?」
不意に真顔になった雄二から、低い声で問われる。
その声は今までと違って、どこか艶めいているような気がして――。
「わ、私も……もちろん嬉しい……」
恥ずかしさに喉を詰まらせながらそう答えるなり、グイッと腕を引かれた。
「きゃっ」
よろけた身体が、そのまま雄二の胸へ収まる。
懐かしい温もり。
安心する匂い。
百合香は自然と力を抜くと、その胸へ身を預けた。
「雄ちゃん……」
名前を呼ぶと、返事の代わりに頬へ優しい口づけが落ちてくる。
そのまま額、瞼、鼻先へと移動してきたキスは、最後に唇へとたどり着いた。
触れるだけの口づけを何度も重ねながら、雄二はまるで失った時間を埋めるように百合香を強く抱き締める。
百合香もそっと、雄二の背中へ腕を回した。
――もう離れなくていい。
その事実が嬉しくて、胸がいっぱいになる。
雄二は百合香の髪をひと撫ですると、彼女を軽々と抱き上げて、静かに寝室へと歩き始めた。
百合香も何も言わず、その身体にすべてを委ねる。
今日だけは、何も考えずに雄二のそばにいたかった。
ベッドへそっと降ろされ、雄二を見上げる。
その視線に吸い寄せられるように顔を近づけてきた雄二は、百合香の頬に手を添え、愛おしむようにもう一度唇を重ねてきた。
その手が、ゆっくりと百合香の肢体をなぞっていく。
「んっ」
ゾクリとした快感に甘やかな吐息を漏らしながら、百合香もまた雄二の身体に触れる。
互いに唇を貪りながら、もどかしそうに服を脱がせ合っていく――。
まだ直接触れられてもいないのに、下腹部が雄二を受け入れたいと密やかに熱を孕んで下着を濡らす。
あまりの濡れように、少し身動きしただけではしたない水音が響いてしまいそうで……胸の奥がキュッと甘く痛んだ。
でも……。
同様に雄二の雄芯も高ぶりを抑えきれない様子で硬くなり、百合香の太ももを押しているのが分かった。
百合香は布越しに、そっと雄二の欲望へ手を伸ばす。
「……っ」
雄二は滅多に声を漏らさない。
けれど、深く荒くなった吐息が熱く艶めいて、それだけでたまらなく色っぽかった。
「雄ちゃん……私……」
もじもじと両足をすり合わせながら見つめると、雄二の指先が薄い布地越しに百合香の秘所を撫でる。
「ぁ、んっ」
電撃が走ったような刺激に身をよじらせると、雄二はそれを確かめるように、百合香のショーツをするりと脱がせた。
そうして、自身も耐えかねたように下着を脱ぎ捨てると、ベッドサイドの避妊具へ手を伸ばしかけて……ふいに動きを止める。
「……雄、ちゃん?」
その様子に百合香が名を呼ぶと同時、雄二は何かを迷うように目を伏せ、それから百合香をまっすぐに見つめ返してきた。
「……百合香」
「うん?」
雄二は一度だけ小さく息を吐く。
そうして一字一字、確かめるように問いかけてきた――。
「……つけなくて、いいか?」
「そうだな……」
「うん。……きっとしろも、雄ちゃんが一緒だと嬉しいはずだよ?」
「……百合香は?」
不意に真顔になった雄二から、低い声で問われる。
その声は今までと違って、どこか艶めいているような気がして――。
「わ、私も……もちろん嬉しい……」
恥ずかしさに喉を詰まらせながらそう答えるなり、グイッと腕を引かれた。
「きゃっ」
よろけた身体が、そのまま雄二の胸へ収まる。
懐かしい温もり。
安心する匂い。
百合香は自然と力を抜くと、その胸へ身を預けた。
「雄ちゃん……」
名前を呼ぶと、返事の代わりに頬へ優しい口づけが落ちてくる。
そのまま額、瞼、鼻先へと移動してきたキスは、最後に唇へとたどり着いた。
触れるだけの口づけを何度も重ねながら、雄二はまるで失った時間を埋めるように百合香を強く抱き締める。
百合香もそっと、雄二の背中へ腕を回した。
――もう離れなくていい。
その事実が嬉しくて、胸がいっぱいになる。
雄二は百合香の髪をひと撫ですると、彼女を軽々と抱き上げて、静かに寝室へと歩き始めた。
百合香も何も言わず、その身体にすべてを委ねる。
今日だけは、何も考えずに雄二のそばにいたかった。
ベッドへそっと降ろされ、雄二を見上げる。
その視線に吸い寄せられるように顔を近づけてきた雄二は、百合香の頬に手を添え、愛おしむようにもう一度唇を重ねてきた。
その手が、ゆっくりと百合香の肢体をなぞっていく。
「んっ」
ゾクリとした快感に甘やかな吐息を漏らしながら、百合香もまた雄二の身体に触れる。
互いに唇を貪りながら、もどかしそうに服を脱がせ合っていく――。
まだ直接触れられてもいないのに、下腹部が雄二を受け入れたいと密やかに熱を孕んで下着を濡らす。
あまりの濡れように、少し身動きしただけではしたない水音が響いてしまいそうで……胸の奥がキュッと甘く痛んだ。
でも……。
同様に雄二の雄芯も高ぶりを抑えきれない様子で硬くなり、百合香の太ももを押しているのが分かった。
百合香は布越しに、そっと雄二の欲望へ手を伸ばす。
「……っ」
雄二は滅多に声を漏らさない。
けれど、深く荒くなった吐息が熱く艶めいて、それだけでたまらなく色っぽかった。
「雄ちゃん……私……」
もじもじと両足をすり合わせながら見つめると、雄二の指先が薄い布地越しに百合香の秘所を撫でる。
「ぁ、んっ」
電撃が走ったような刺激に身をよじらせると、雄二はそれを確かめるように、百合香のショーツをするりと脱がせた。
そうして、自身も耐えかねたように下着を脱ぎ捨てると、ベッドサイドの避妊具へ手を伸ばしかけて……ふいに動きを止める。
「……雄、ちゃん?」
その様子に百合香が名を呼ぶと同時、雄二は何かを迷うように目を伏せ、それから百合香をまっすぐに見つめ返してきた。
「……百合香」
「うん?」
雄二は一度だけ小さく息を吐く。
そうして一字一字、確かめるように問いかけてきた――。
「……つけなくて、いいか?」