最愛の灯を吹き消す頃に。
帰りのホームルームで各教科の宿題が集められた。

さゆみはちゃんと図書館で本を借りたし、むしろ張り切っていたのに、読書感想文のことを忘れていたと言った。

どの教科もやってこなかった分の再提出は認められていない。
未提出分、二学期の成績から減点される。

「私さぁ、小学校の時の友達と夏祭り行ったんだよね」

「そうだったんだ」

「そしたらね!?先輩とバッタリ遭遇しちゃったの」

「わお」

「もちろん先輩は私のことなんて認知してないよ。こっちが勝手に一目惚れして推してただけたから」

「じゃあチャンスだったんじゃん!」

「その逆」

「なんで?」

「女子と居たの」

「友達かもよ」

「手繋いでた」

「ありゃ」
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