最愛の灯を吹き消す頃に。
インフルは確か自宅待機が五日間。
発熱していなくて、体調が戻っているかによるけれど、少なくとも一週間は会えないのかと思うとさすがに寂しい。

早く元気になって。
またエマちゃんと遊びながら、パソコンと向き合う姿が見たいよ。

翌日、土曜日。

お昼過ぎにちーくんからの通話を知らせる着信音が鳴った。

薬が効いて解熱したのかもしれない。
それでも大人しくしていないといけないから、ちーくんにもいよいよ暇人のターンが巡ってきたのかも。

「はーい」

「にーなぁー」

「ちーくん?」

「ニーナ…ニーナどこー」

「もー、どうしたの。ここだよ」

「ニーナ会いたい」

「ちゃんと寝てなきゃだめじゃん」

スマホ越しにひどく咳込んでいるようだった。
声も掠れていて喋りにくそうにしている。
解熱して少しラクになったようにはとても思えない。
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