最愛の灯を吹き消す頃に。
ぼやける視界に白い天井が映る。
視界に映るほとんどの物が白。

首を動かすと首元からふわっと薬品のような匂いが漂った。
枕カバーだろうか。

「新凪!ああ…良かった…」

「さゆみ…?」

額、首筋、背中、膝裏にまでじっとりと汗をかいている。
不快感がジワッと伝わってくる。

「ホームルーム中に倒れて…」

「ああ、良かった」

「新凪…」

「酷い悪夢みてた」

「それって」

「ほんと…酷い夢…。疲れてんのかな。心配性な性格のせいかも。ちーくんがね、死んだって言うんだよ。九条先生が。笑っちゃうよね」

「新凪あのね…」

「やっぱ心配し過ぎるのも良くないし今日お見舞いに行ってくるよ」

「新凪!」

「どうしたのさゆみ」

「亡くなったの…元宮くん…。夢なんかじゃない。亡くなったんだよ」
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