最愛の灯を吹き消す頃に。
私は今まで誰かの告別式に参列したことは無い。
ましてや最愛を失うことなんて。
あっさり、なんて言い方は良くないと思う。
ちーくんの苦しみを思えば絶対にあっさりなんかじゃないし、エマちゃんは大丈夫だろうか。
お父さんは?お母さんは一体どんな感情でちーくんを送るのだろう。
葬儀場にはちーくんの本当のお父さんは来るのだろうか。
そうだ。きっと親友くんも参列するはず。
ちーくんはお母さんへのやるせない愛で傷ついていたけれど、沢山の人に愛されていた。
みんながちーくんのことを好きだった。
だけどそこにちーくんは居ない。
心臓の灯が見えても魂のことまでは分からない。
だけど心臓の灯が見えない以上、その身体はただの容れ物になってしまったように思う。
だから私は今日、誰に会いに、何を祈りに行けばいいのか分からなかった。
手袋越しに息を吹きかけるさゆみを見る。
はぁ、と吹きかけるたびに白く具現化した呼吸が空気を染める。
心臓の灯がチカチカと私の瞳を点滅させる。
「さゆみ」
「ん?」
「私、なんで見えてなかったんだろう」
「え?」
ましてや最愛を失うことなんて。
あっさり、なんて言い方は良くないと思う。
ちーくんの苦しみを思えば絶対にあっさりなんかじゃないし、エマちゃんは大丈夫だろうか。
お父さんは?お母さんは一体どんな感情でちーくんを送るのだろう。
葬儀場にはちーくんの本当のお父さんは来るのだろうか。
そうだ。きっと親友くんも参列するはず。
ちーくんはお母さんへのやるせない愛で傷ついていたけれど、沢山の人に愛されていた。
みんながちーくんのことを好きだった。
だけどそこにちーくんは居ない。
心臓の灯が見えても魂のことまでは分からない。
だけど心臓の灯が見えない以上、その身体はただの容れ物になってしまったように思う。
だから私は今日、誰に会いに、何を祈りに行けばいいのか分からなかった。
手袋越しに息を吹きかけるさゆみを見る。
はぁ、と吹きかけるたびに白く具現化した呼吸が空気を染める。
心臓の灯がチカチカと私の瞳を点滅させる。
「さゆみ」
「ん?」
「私、なんで見えてなかったんだろう」
「え?」