最愛の灯を吹き消す頃に。
どれくらいの時間が経っただろう。
「風邪引いちゃうよ」
立ち上がったさゆみに手を引かれてゆっくりと校門を出た。
「ファミレス行こっか。あったかいものでも飲もうよ」
お腹は空いていない。
何も感じられないから。
それでもさゆみの手のひらを離すことはできない。
何も感じない感覚の中で、さゆみの手のひらだけがあたたかい。
世界がちーくんを失くしたあの日から、枯れてしまっていた涙が頬を伝う。
今頃、告別式はどうなったのだろう。
ちーくんの身体はもう燃やされてしまっただろうか。
空を見上げても立ち昇る煙なんてどこにも見つけられない。
お葬式なんて生きている人間を納得させて、慰めるためのものだ。
死んだら死んだっきり。
きっとこの世の声はどこにも届かない。
これからはどこにちーくんの面影を探せば良いのだろう。
どれだけ走っても、もうあなたには追いつけない。
さゆみに手を引かれながらそっと瞼を閉じる。
その奥でキラキラと瞬く虹色をはっきりと憶えている。
「消してよ全部」
ああ。
私の中からはあなたが消えてくれない。
消せないの。
逢いたいよ。もう一度だけでもいいから。
「風邪引いちゃうよ」
立ち上がったさゆみに手を引かれてゆっくりと校門を出た。
「ファミレス行こっか。あったかいものでも飲もうよ」
お腹は空いていない。
何も感じられないから。
それでもさゆみの手のひらを離すことはできない。
何も感じない感覚の中で、さゆみの手のひらだけがあたたかい。
世界がちーくんを失くしたあの日から、枯れてしまっていた涙が頬を伝う。
今頃、告別式はどうなったのだろう。
ちーくんの身体はもう燃やされてしまっただろうか。
空を見上げても立ち昇る煙なんてどこにも見つけられない。
お葬式なんて生きている人間を納得させて、慰めるためのものだ。
死んだら死んだっきり。
きっとこの世の声はどこにも届かない。
これからはどこにちーくんの面影を探せば良いのだろう。
どれだけ走っても、もうあなたには追いつけない。
さゆみに手を引かれながらそっと瞼を閉じる。
その奥でキラキラと瞬く虹色をはっきりと憶えている。
「消してよ全部」
ああ。
私の中からはあなたが消えてくれない。
消せないの。
逢いたいよ。もう一度だけでもいいから。