最愛の灯を吹き消す頃に。
おばあちゃんを助けた日のこと。
「死」というあまりにも大き過ぎる概念を止めることはできない。
それでもたった一歩くらいなら、死に向かってしまうその足を止めることができるかもしれない。
ちーくんの命のスイッチも、元々はちーくん次第だったはずだ。
希死念慮で消えてしまうはずだった灯が、夢を燃料にして燃えていた。
その灯くらいは、私にだって守れていたはずなんだから。
私の意志一つでこの力は悪にも正義にもなる。
最愛を失くした日から何度、救えるはずの傷から、瞳を閉じてきたのだろう。
ちーくんはこんな私を誇りに思ってくれるだろうか。
「思ってくれないね」
一人、呟いた私を大学生くらいの男性が不思議そうに見ながら通り過ぎていく。
ちーくんに逢いたくてたまらない。
心臓が二つあると突きつけられた時のあの表情。
今思い出しても可笑しくて、自然と口元が綻ぶ。
ねぇ。
誰か教えて。
私の心臓の灯は今、何色に燃えているの。
さゆみとの待ち合わせ場所に向かわなければいけない。
でもまだまだ時間には余裕がある。
家でジッとしておくこともできなくて、待ち合わせ時間より随分早く出てきたからだ。
私の足は自然と橋へと踵を返していた。
「死」というあまりにも大き過ぎる概念を止めることはできない。
それでもたった一歩くらいなら、死に向かってしまうその足を止めることができるかもしれない。
ちーくんの命のスイッチも、元々はちーくん次第だったはずだ。
希死念慮で消えてしまうはずだった灯が、夢を燃料にして燃えていた。
その灯くらいは、私にだって守れていたはずなんだから。
私の意志一つでこの力は悪にも正義にもなる。
最愛を失くした日から何度、救えるはずの傷から、瞳を閉じてきたのだろう。
ちーくんはこんな私を誇りに思ってくれるだろうか。
「思ってくれないね」
一人、呟いた私を大学生くらいの男性が不思議そうに見ながら通り過ぎていく。
ちーくんに逢いたくてたまらない。
心臓が二つあると突きつけられた時のあの表情。
今思い出しても可笑しくて、自然と口元が綻ぶ。
ねぇ。
誰か教えて。
私の心臓の灯は今、何色に燃えているの。
さゆみとの待ち合わせ場所に向かわなければいけない。
でもまだまだ時間には余裕がある。
家でジッとしておくこともできなくて、待ち合わせ時間より随分早く出てきたからだ。
私の足は自然と橋へと踵を返していた。