最愛の灯を吹き消す頃に。
ふぅ、と短く息を吐いてから元宮契は続けた。

「容姿に恵まれたことに感謝できないのは、この容姿こそが俺が愛されない理由だから、かな」

「どうして?」

「母さんは俺のことが嫌いなんだ。憎んでるって言ってもいいかもしれない」

「そんな…。自分の子どもなのに」

「さっき話した高校教師の父は義父なんだ」

「血の繋がりがないの?」

「うん。俺がまだ小学生にもなってない頃に離婚して義父と再婚。エマは五年の時に産まれたんだ」

「じゃあエマちゃんとも」

「異父きょうだい」

「そっか」

二人の目元が似ていると思った。
なんとなく似ていると思ってたけれど、それは母親から受け継いだものなのだろう。
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