最愛の灯を吹き消す頃に。
「真中さんにだから隠さずに話すね」

「うん?」

なんで私にだから話してくれるのだろう。
私は元宮契にまだ何もしてあげていないのに。

「こういうこと自分で言葉にするのキモいよなって思うんだけどさ。俺、モテるんだよね」

「え…あ、あはっ…あははははっ…!ほんとに自分で言っちゃうんだ」

「笑うでしょ。でもさ、もう″そんなことないよ″って謙遜できないくらい、もっとガキの頃からよくモテたんだ。それを誇りにも思えないのは理由が全部容姿にあることが分かってるから」

「容姿だけって…確かに元宮くんは、悔しいけどすごくイケメンだと思う。でも″だけ″ってことないんじゃないかな?話してても楽しいし」

「こうやって言葉を交わした真中さんだから言ってくれることだよ。まだ何も知らないうちから好きだって言われて、飽きたなんて言われてフラれる。スマホのケースみたいだって言われたこともある」

「スマホケース?」

「デコってたり派手な物、キャラクター物を最初は欲しがるけどすぐに飽きちゃうんだって」

「酷い…」

「言い得て妙だと思ったけどね」
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