最愛の灯を吹き消す頃に。
「お前をどうにかしなきゃいけないって綺麗事並べたって俺達も本当は怖かっただけなんだ。自分の妹が″普通″じゃないかもしれない。そのうち妹に死を突きつけられるかもしれない。でもこうやって新凪の口を塞いでしまえば何も言わなくなる。少なくとも人前では普通で居てくれる。そう思って俺達が救いたかったのは自分と、お前以外の世間だったんだよな」
「でもね、新凪。あなたは世間に死を伝えていたんじゃない。あなたは救える命が在るんだって叫んでいたのよね」
お母さんの声が震える。
隣でお兄ちゃんがスンッと鼻をすすった。
「誰かが怪我をしなくて済むように、なるべくなら苦しまないよう処置ができるように。新凪は誰よりも他人の傷を見過ぎて、自分の心を犠牲にして、目を逸せない現実と一人で闘ってきたんだ。ごめんな…家族なのに…ごめんなぁ…」
「新凪…今更あなたの信頼を取り戻すなんて難しいかもしれない。それでも今度こそあなたに寄り添わせて欲しい。少しずつでいいからもう一度…」
「でもね、新凪。あなたは世間に死を伝えていたんじゃない。あなたは救える命が在るんだって叫んでいたのよね」
お母さんの声が震える。
隣でお兄ちゃんがスンッと鼻をすすった。
「誰かが怪我をしなくて済むように、なるべくなら苦しまないよう処置ができるように。新凪は誰よりも他人の傷を見過ぎて、自分の心を犠牲にして、目を逸せない現実と一人で闘ってきたんだ。ごめんな…家族なのに…ごめんなぁ…」
「新凪…今更あなたの信頼を取り戻すなんて難しいかもしれない。それでも今度こそあなたに寄り添わせて欲しい。少しずつでいいからもう一度…」