最愛の灯を吹き消す頃に。
「そっか。じゃあニーナ」

「はい」

「俺の灯もちゃんと見ててね」

「見てるよ」

「見逃さないで。ニーナに全部あげたんだから」

「うう…」

「あはは。どしたの」

「プロポーズみたい」

「わぁ。それはいつか、ね」

いつかって何。
そのつもりがあるってこと?
どういう感情なの、私はあなたの何?

全部見たくてもちーくんの恋の色までは見えないよ。

ずるいなぁ。ちーくん。
私の中でちーくんが占める割合が、もうすごく大きくなっていることを知っているくせに。
大切だから、ちーくんの大切なものを守りたい。
だから小説よりも私を優先してよ、なんてことを言えないことも分かってるんでしょ。

ちーくんにも私の心臓の灯が見えたらいいのに。
きっとぐちゃぐちゃで、この世には存在しない名前の色をしているんだから。
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