最愛の灯を吹き消す頃に。
「新凪ぁ。今年も夏祭り行かないの」
夏休みに入って二週間が過ぎた。
八月の太陽は暴力的で、アスファルトの上に生肉を置いていればきっとステーキが完成する。
今日は図書館まで、読書感想文用の本をさゆみと探しにきた。
ジャンルは特に決まっていない。
絵本でも小説でもエッセーでも構わない。
去年はダルそうにしていたさゆみが「センス問われるよねぇ」って、今年は妙に真剣に選んでいる。
「どうしたの」
「だってさ、校内で賞も発表されるらしいよ?それで選ばれたりなんかしちゃったら先輩とお近づきになれるじゃん!」
「ああ。推しのね」
さゆみは相変わらず図書委員の先輩にハマッているらしい。
本棚と本棚の間を何度もぐるぐる周りながら、さゆみが口にした夏祭りのこと。
去年も誘われたけれど私は行かなかった。
「人混みがちょっとね」
花火大会や海。
大型連休になると人がドッと押し寄せる場所は苦手だ。
心臓の灯が大渋滞しているから。
あまりにも大勢の灯にアテられて酔ってしまう。
夏休みに入って二週間が過ぎた。
八月の太陽は暴力的で、アスファルトの上に生肉を置いていればきっとステーキが完成する。
今日は図書館まで、読書感想文用の本をさゆみと探しにきた。
ジャンルは特に決まっていない。
絵本でも小説でもエッセーでも構わない。
去年はダルそうにしていたさゆみが「センス問われるよねぇ」って、今年は妙に真剣に選んでいる。
「どうしたの」
「だってさ、校内で賞も発表されるらしいよ?それで選ばれたりなんかしちゃったら先輩とお近づきになれるじゃん!」
「ああ。推しのね」
さゆみは相変わらず図書委員の先輩にハマッているらしい。
本棚と本棚の間を何度もぐるぐる周りながら、さゆみが口にした夏祭りのこと。
去年も誘われたけれど私は行かなかった。
「人混みがちょっとね」
花火大会や海。
大型連休になると人がドッと押し寄せる場所は苦手だ。
心臓の灯が大渋滞しているから。
あまりにも大勢の灯にアテられて酔ってしまう。