最愛の灯を吹き消す頃に。
「心臓の灯」の全てを話すことはできない。

それでもさゆみなりに汲み取って、私を理解しようと考えてくれたことが嬉しかった。

こんな風に少しずつ知っていけたらいい。
急がなくても大丈夫。
私とさゆみは一生物の親友だって信じていられるから。

「そろそろママと待ち合わせの時間だから行くね」

「うん。私も行こうかな」

「本日はどちらでおデートなんですかぁー?」

「茶化さないでよっ。今日はちーくんのおうちだよ」

「あら、もうご両親ご公認なのね?」

「だーかーらー!」

「あはは、ごめんごめん。またなんかあったら聞かせてよ」

「分かったぁ。さゆみ」

「ん?」

「夏祭り行けなくてごめんね」

「いいよ?新凪とならどこだって楽しいもん」

「ありがと。私もだよ」
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