おひさまからのラブレター
 これが世界で最も長いラブレターのお話です。
 
 夕時にあんず色に染まる理由も、空が季節的に変化するわけも、おひさまが今も手紙を書き続けているからなのです。

「あんずいろ、あんずいろ。空が甘く染まったよ。おひさまはそっと送ったよ。大好きなお方へ、お手紙を」

 窓の外を見てもし空があんず色に輝いていたら、おひさまは今、まさにペンを走らせているところです。
 
 おつき様が恥ずかしそうに顔を出すのを、心待ちにしているところなのですよ。



 おしまい。
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