【完結】Dressyに恋をして

1

ここは、ベンチャーのアパレルブランド会社『Butterfly』。
社長は1代でゼロから220人までに社員を増やした超強者。
Butterflyでは、様々な新しい試みが為されており、日々成長を続ける会社として、各業界からも注目されている。

最近始まった試みとしては、『AI試着』。
これは、自身の外見をAIに学ばせ、パソコンやスマホ上で試着を行うというもの。

出不精な女性も、どんな服が似合うか分からない女性も、このAI試着でかなり改善されたらしい。
ウチの業績もみるみる上昇し、今季冬のボーナスは5ヶ月分と言う破格だった。

ただし、その分競争はかなりシビアだ。

この間、妻子持ちの52歳の男性社員が、使えないという理由で首を切られ、荷物をまとめている姿は記憶に新しい。

そんなスタートアップ企業の最前線で働くのは、バイヤー部門に所属する、私、江波真奈えなみまなだ。

昨年から、総務課より移動となり、念願のバイヤー部門にやってきた。
だが…
職務はハードを極めた…

最近血尿が出たと一人のバイヤーが休んでからは、ランチをする暇も無いくらい忙しかった。

「江波さん、社長がお呼びよ…?」

40代半ばの事務の黒凪さんが、可哀想に、という視線を向けてそう言った。

ん?
何かまずいことでもしたかしら?

私は鬼社長に呼び出しを喰らう理由が思いつかないまま、社長室に向かった。
< 1 / 66 >

この作品をシェア

pagetop