【完結】Dressyに恋をして

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「社長、江波です。」

「入れ。」

社長は短くそう言った。

中に入ると、僅かに癖のある黒髪をかきあげ気味に後ろに撫で付けた、それはそれは美しい…
悪魔が居た。

九条麗夜くじょうれいや…
それが、我が悪魔社長の名前であった。

「お前…
どうしようもない屑だな。」

「は?」

パードゥン?

私の聞き間違いだろうか?
くずと聞こえた気がしたのだが…?

「屑だと言ったんだよ。
聞こえなかったか?」

えぇ、やはりそうですよね。
屑と、おっしゃいましたよね。
いや、聞こえてはいるんですけどね。
何せそんな言葉初めて言われた物でして。

「と申しますと…?
あの…
何か手違いでも…?」

私はしどろもどろで答える。

「手違い?
そんな可愛いもんじゃない。
このButterfly Dressの春のドレスコート、全然ダメだ。
お前さ、趣味まで悪いんだな。
ハート柄なんて、今どき誰が着るんだ?
チェック柄にやり直せ。」

「え…
で、でも、小さなハート柄ですし…
バイヤー部門の部長もこれで良いと言っていたので…」

「はぁ?
バイヤー部門の部長?
ふざけてるのか?
バイヤー部門の部長がお前の給料払ってんのか!?
あぁ!?
お前を食わせてやってるのは、この俺なんだよ!」

声を荒げて言う社長。 

どっかのヤクザですか…!?

「は、はい…!
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