【完結】Dressyに恋をして

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「はぁ…」

うーん、行きたく無いけど、仕事だし…

「何か問題が?」

「いえ、お供します。」

「よろしい。
話はそれだけだ。」

そして、私は社長室から退席した。

♦︎♦︎♦︎

いつものデスクに着くと、東雲君がやってくる。

「先輩…泣」

なぜ、お前が涙目になる!?
泣きたいのはこっちだし!

しかも、可愛いし!

「なに?」

少し冷たく言いすぎたかもしれない。

「せ、先輩〜…」

うるうるの瞳で見つめてくる。
今は尻尾は垂れ下がっているようだ。
無いけどね、尻尾。

「もうっ!
私が虐めてるみたいじゃ無いの!
もういいから!」

「ほ、ほ、本当ですか!?」

「うん…」

「ありがとうございます!
もう2度と先輩の許可無しにはしません!」

「わ、わ、分かったから!
大声で言わないでよね…っ!」

「先輩、それでテナントの件なんですけど、渋谷にも何店舗か…」

私たちは仕事の話に戻る。

「明日行ってみませんか?」

「え…
明日…は…」

ダメだ、社長との約束がある…!

「ごめん、明日は病院行こうと思ってて…
ゴホッゴホッ…!
ちょっと風邪気味でね!」

私は大げさに咳をしてみる。

「そうですかぁ…
それはお大事に…

じゃ、風邪が良くなったら行きましょう!」

「う、うん、そうね…」

私は適当な返事をする。

♦︎♦︎♦︎
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