エリート救命医と身代わり花嫁の再会愛。
「海がいいな。……砂浜を、二人で歩きたい」
気づいたら、そう続けていた。
「いいな」
航大くんが、少し遠くを見るような目をした。
「悠南の好きな海、教えてくれよ。全部終わったら、真っ先に連れて行く」
彼は私の手を、テーブルの上でそっと握った。
「約束な」
「……うん。約束」
小さな約束だった。でも、こんな小さな約束が、今の私にはとても大きかった。
未来を、ちゃんと信じられるような気がした。