エリート救命医と身代わり花嫁の再会愛。



 航大くんが、ゆっくりと顔を寄せてきた。

 唇が重なる。優しくて、深くて——今まで何度もしてきたキスと同じなのに、今夜は違った。偽りのない、本物のキスだった。

 唇が離れると、すぐにまた重なった。何度か繰り返して、ようやく額に額を寄せた。お互いの息が、静かに混ざり合う。



「もう逃がさないから」


 低く、耳元で囁かれた声が、背筋をゆっくりと伝った。


「……もう、逃げない」

「約束ね」

「うん、約束……」




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