エリート救命医と身代わり花嫁の再会愛。
あれからお風呂に入って気づいたら、寝室にいた。
どちらからともなく、そうなっていた。航大くんに手を引かれて、気がついたらベッドの前に立っていた。
「……いいの?」
航大くんが、静かに聞いた。確認するような目だった。怖くない? 嫌じゃない? そういう意味が、ちゃんと込められた目だ。
私は彼の目を見て頷いた。
「うん」
航大くんが、私の頬に手を添えた。親指が、ゆっくりと頬骨の上を撫でる。
「緊張、してる?」
「……し、してない」
「顔が赤いよ?」
「……暗いからわからないでしょ」
「わかるよ」
低い声で言いながら、彼はゆっくりと唇を寄せてきた。頬に、軽いキスが落ちる。それから耳元に這って首筋に、触れるか触れないかの、柔らかい感触が続いた。