エリート救命医と身代わり花嫁の再会愛。



「少し蒸してからマグカップに入れます。なのでその間にマグカップを温めます」

「マグカップも温めるの?」


 私は先ほど使ったやかんをしっかり洗い、お湯を沸かす。


「うん。温めると、紅茶の温度が下がらないから美味しいんだって」

「そうなんだ。知らなかった」


 お湯はすぐに沸いてマグカップに注ぐ。


「これから、お茶を淹れたい時は私に言ってください。私がやるから……」


 つい、以前のような柔らかな口調で微笑む。すると、航大くんは吸い込まれるようなそれでいて何かを深く問い詰めるような熱い視線を私に向けた。


「……あぁ、うん。じゃあ、これからは、お願いするよ」


 その言葉に、胸の奥が甘く疼いた。
 ミルクティーをマグカップに淹れてトレーに乗せれば航大くんがそれを持ち上げる。


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