従姉の代わりに結婚したら、救急医(元カレ)の執愛に捕まりました。




「はるちゃん……」


 彼はもう一度、私を低く呼んだ。
その響きに、甘い震えが走る。


「俺は本気だ。
君を幸せにするために、すべてを変える。
君の好きな服を買いに行こう。
君が本当に着たいものを、君が本当に笑えるものを俺が全部用意してあげる」


 彼は私の手を引き寄せ、指先に優しくキスを落とした。
その温かい唇の感触に、息が止まりそうになる。


「はるちゃん、君はもう一人じゃない。
俺がいる。
毎日、朝も夜も、君のそばにいる。
君が疲れたときは、俺が抱きしめてあげる。
君が不安なときは、俺が全部受け止めてあげる。
君が甘えたいときは、いつでも俺の胸に飛び込んでいい」


 航大くんは私の手を自分の胸に当て、心臓の鼓動を感じさせた。

 朝食の後、航大くんは私をもう一度抱き寄せると長く甘いキスをした。
唇が重なり舌が優しく絡み合い、甘い吐息が混じる。
そのキスは、危うい夫婦生活の始まりを、甘く優しく祝福するようだった。
 
 だが、その後のキッチンの片付けはとても大変だったのは……また違う話である。




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