従姉の代わりに結婚したら、救急医(元カレ)の執愛に捕まりました。
『――午後の回診まで少し時間が空くんだけど、もしよかったら昼飯を一緒に食べないかな。出来たら君が作ったものが食べたい』
朝食を食べて出勤前、少し照れくさそうに誘われた。
『私が作ったのでいいの?』
『うん。はるちゃんのご飯食べたら午後の回診頑張れそうだし……それに俺が会いたいんだ。ダメかな?』
その言葉に甘えて、私は航大くんを送り出してから張り切って冷蔵庫と睨めっこしてから弁当作りに励んだのだ。それに航大くんに求めてもらえて嬉しくて張り切ってしまった。
エプロンを取るとジャケットを羽織ってメイクをする。リビングの姿鏡でもう一度格好が変じゃないか確認し整えた。
ショルダーバックにスマホとお財布が入れてあるかしっかりと確認をして肩にかける。
それとお弁当の入ったトートバックを腕に掛けると、リビングを出ようとした時に電話が鳴って番号を見ると相手はこのマンションに常駐しているコンシャルジュさんだとわかった。
電話に出れば、航大くんが頼んでおいたと言っていたタクシーが到着したとの連絡だった。なので私は荷物を確認すると部屋を出た。