従姉の代わりに結婚したら、救急医(元カレ)の執愛に捕まりました。
「航大くん……私と、別れて欲しいの」
「は? どうしたんだ……急に、別れるって」
「聞いたよ。麗ちゃんと結婚するって」
あぁ、言ってしまった。もう戻れない……
「結婚? そんなするわけないだろう? はるちゃんがいるのに」
「……無理しないでいいんだよ。航大くんも同じだったんだね、麗ちゃんに近づきたくて私と付き合ってたんでしょう? 私なんて最初から眼中になかったんでしょ……噂で聞いたよ。たくさん、たくさん」
「そんなわけないじゃないか! 俺は、はるちゃんだけだ」
「もういいんだよ、航大くん。今までありがとう。さようなら」
そう言って私は彼の元を去った。
次の日はちょうど航大くんは学会にいく予定があることもあり、会うこともなく引き継ぎを終えた。私は、ロッカーの中身を袋に詰めて病院を出た。そこで待っていたのは凛太郎だった。