従姉の代わりに結婚したら、救急医(元カレ)の執愛に捕まりました。
「……悠南、話がしたい」
暗い表情をする凛くんに拒否できず、近くの喫茶店へと向かった。
それは病院から歩いていける距離にあるおしゃれなガラス張りの喫茶店。店員が水を持ってきだ後にすぐに凛くんは頭をテーブルに勢いよく付けた。土下座する勢いだった。
「……っ、本当に申し訳なかった。両親と麗が悠南にしたこと知ったんだ。退職もしたって今日知った。いや、知らなかったことの方が問題だ。頭下げて済む話じゃない」
私は、何も言えなかった。頭を上げて、としか言えなくて。まだまだ、私も気持ちが追いついていない。
自分で決めたことなのに、心がぐちゃぐちゃでたまらなく苦しい。
「凛くんが気にするようなことじゃないよ。彼が選んだのが麗ちゃんだったってだけ。いつかはこうなることだったんだよ」
それだけ言って、私は席を立った。一方的に話を切り上げると、凛太郎と別れた。