従姉の代わりに結婚したら、救急医(元カレ)の執愛に捕まりました。
そして現在。
今、目の前にいる凛太郎は、昔よりずっと大人びていて喫茶店の照明が柔らかく当たって、童顔の輪郭が優しく浮かぶ。店員さんやお客さんが、ちらちらこちらを見ている。相変わらずに顔がいいからな……
「凛くん……あ、もう凛太郎さんって言った方がいいのかな。聞いたよ、結婚決まったんだってね」
凛太郎は、ふっと笑った。さっきの重苦しい表情と違い優しい、穏やかな笑顔だ。
「これまで通り凛でいいよ。でもありがとう。両親が決めてきた相手なんだけど……大切にしたいと思ってる」
その言葉に、胸が温かくなった。幸せそうで、嬉しい。私にとってお兄さんのような存在だったから。
「悠南は、どう?」
「……あれから変わってないよ。全然、同じ。看護師は辞めちゃったけど、なんとかやってるよ」