雨音が響く星空の下で
美しい紅葉を散らすのは時雨。

この時雨を詠った悲しい詩がなんだか私を表しているようで寂しくなり、その寂しさを埋める為にスマホを取り出す。


授業中は基本スマホは開いてはいけない。

だけどこの寂しさ、虚しさから逃げるために意味も無くスマホをいじる。

SNSを開いても、【有名女優と一般人が結婚!】【有名インフルエンサーの炎上が…】と私の人生において何の意味もない虚空が大量に流れるだけで、私の本当の寂しさを埋めてくれる物なんてひとつも無い。


出来るなら私も綺麗で人を惹き付けられる紅葉になりたい。
見た目だけじゃなく、素敵な心で人を惹きつけられるような人になりたい。



でもきっと私があの人みたいに多くの人たちの中心で笑う瞬間は訪れない。



「ねぇそら!放課後私たちとクレープ食べに行かない?」

「絶対行くわ」

「そら甘党だもんね〜、守咲さんは放課後は厳しいんだよね?」

「……う、うん」

「そっか!それなら私たちだけでクレープ食べ行って、それから_____」





私だけがひとりぼっちだ。






プツ、プツ……ザーーー_______

帰りのHR中、あんなにギラギラと照りつけていた太陽は姿を隠し、黒く厚い雲が大粒の涙を流し始めた。


静かにカーテンを締め、バレないように左耳にだけイヤホンを入れる。


それでも古典の授業から気持ちが上がらず、早く帰りたい一心で号令後教室を飛び出した。

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