娘のパパと再会したら今度こそ逃げられません
「中学生になる頃には抜かれるかもね。今日が四歳のお誕生日でしょ? だったらあと八年? そんなのあっという間よ」

高校生の息子を育てる三園の言葉には実感がこもっている。

今日で四歳になったばかりの朱音も気づけば高校生になっていて、杏奈を見下ろしていそうだ。

「朱音ちゃんのダンスを見たらお店に戻るわね。茅島さんは朱音ちゃんとお祝いでしょ? 楽しんでね」

「ありがとうございます。今日は来ていただいてすみません。朱音も喜んでると思います」

「いいのいいの。朱音ちゃんはお店のアイドル。他のみんなも見に行きたいって言ってたわよ。だけど今回は店長の特権で、私が来ちゃった」

三園はふふっと笑い、杏奈が持参したムービーを手に取った。

「お店でみんなに写真を見せておくわね。茅島さんにも送っておくし」

「ありがとうございます」

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