まずは結婚してからだ
  時間をかけてでも彼女を手に入れると決めていた。
 偶然にしてはできすぎた展開に助けられ、彼女は偽装結婚を受け入れた。
 あとは彼女の気持ちを手に入れるだけだ。
 ベッドで眠る彼女の表情には、まだ戸惑いの影が浮かんでいる。
  突然の偽装結婚だ、その気持ちなら理解できる。
 それでもこのチャンスを無駄にするつもりはない。

「いい加減、俺に堕ちてこい」

微かな寝息を立てる彼女の頬に、唇を寄せずにはいられなかった。 

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