まずは結婚してからだ
幹太を褒められると、それだけで気持ちが盛り上がる。
「優しくて見た目もバッチリなので、将来はイケメンドクター間違いなしです」
「ドクターって、弟さん、医者を目指してるのか?」
「今、医学部の二年生です」
「へえ。航空機マニアみたいだし、そっち方面かと思ったよ」
花梨は苦笑する。
「羽田で階段から転げ落ちて、空港内のクリニックのお世話になったことがあるんです。それがきっかけで医師を目指すって、単純ですよね」
「だけど、そういう単純なところもかわいいんだろ?」
匠がからかい混じりに声をかける。
「実は、そうなんです。とことん姉バカですみません」
「ん? 別に謝る必要なんてないだろ。家族を素直に自慢できる沢野、俺はいいと思うけど? 姉バカになるほど弟を大切にしてるってことだし」
「あ、ありがとうございます」
普段どおりの淡々とした口ぶりなのに、どこか優しい声音にうれしくなる。
「そういえば、陸上部でも大会で結果が出せなかった後輩に寄り添ってる沢野、何回か見たな」
「見たんですか?」
当時のことがあっという間に蘇り、頬が熱くなる。
「毎回予選を突破するだけで精一杯の私が優勝候補の後輩を慰めるなんて、今思えば図々しいというか、恥ずかしいです。忘れてください」
「優しくて見た目もバッチリなので、将来はイケメンドクター間違いなしです」
「ドクターって、弟さん、医者を目指してるのか?」
「今、医学部の二年生です」
「へえ。航空機マニアみたいだし、そっち方面かと思ったよ」
花梨は苦笑する。
「羽田で階段から転げ落ちて、空港内のクリニックのお世話になったことがあるんです。それがきっかけで医師を目指すって、単純ですよね」
「だけど、そういう単純なところもかわいいんだろ?」
匠がからかい混じりに声をかける。
「実は、そうなんです。とことん姉バカですみません」
「ん? 別に謝る必要なんてないだろ。家族を素直に自慢できる沢野、俺はいいと思うけど? 姉バカになるほど弟を大切にしてるってことだし」
「あ、ありがとうございます」
普段どおりの淡々とした口ぶりなのに、どこか優しい声音にうれしくなる。
「そういえば、陸上部でも大会で結果が出せなかった後輩に寄り添ってる沢野、何回か見たな」
「見たんですか?」
当時のことがあっという間に蘇り、頬が熱くなる。
「毎回予選を突破するだけで精一杯の私が優勝候補の後輩を慰めるなんて、今思えば図々しいというか、恥ずかしいです。忘れてください」