こもれび日和
静かになった集会所。
スギムラ巡査が封筒を手にする。

「それでは発表します――
今年の最優秀仮装賞は……!」

子どもたちの息がつまる。

「スイートエターナル・ユイちゃん!!」

「えっ……!」
ユイの目が丸くなる。

「ユイちゃーーん!!」
歩も直もマキもトモも喜びの声をあげた。

ユイはゆっくりとステージに上がり、
サオトメ巡査部長から
キラキラの小さなトロフィーを受け取った。

「ユイちゃん、おめでとう。
あなたの魔法、みんなに笑顔をくれました」

サオトメ巡査部長が優しく言う。

ユイちゃんは照れながら、
「ありがとう……」と小さな声で言った。


歩はピザ片手に跳ねるように踊り、
直はおにぎりの妖精らしく
ゆらゆらステップ。

トモはおばけピーマンの着ぐるみを揺らしながら、
マキは猫のしっぽをぴょこぴょこ振ってダンス。

ユイはトロフィーを大事に抱えながら、
魔法のステッキでリズムをとっていた。

村の人たちは笑い、拍手し、
子どもたちの姿を誇らしそうに見守った。

こうして、
コモレビ村のハロウィンの夜は
笑い声とキラキラで満たされ
ゆっくりと更けていった。
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