こもれび日和
「蘭さん……ありがとう。
じゃあ――行こうか。二人の未来へ」

その夜、二人は話し合った。

そして、ひとつの結論に達した。

「コモレビ村へ行こう」

コモレビ村には、律の祖父が使わなくなった古い家がある。

自然に囲まれた静かなところで、新しい生活を始めるにはぴったりだ。

蘭は頷く。

「……うん。何もなくても、律さんとなら大丈夫」

「俺は絶対に蘭さんを幸せにするよ」

二人は固く手を握り合った。

駆け落ち同然の決断。

でも、それは逃避ではなく、二人の未来に向かうための一歩だった

翌月。

小さな旅行カバンひとつを手に、
蘭と律は電車に乗った。
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