こもれび日和
夕方。
片付けもだいたい終わり、ようやくひと休み。

「村って、意外と賑やかだね……」

「ほんとに。もっと静かなのかと思った」

ところが――

「律くーん! 蘭ちゃーん!」

ドンドンドンッ(玄関ノック)

回覧板を持っておばさん来訪。

「明日の朝は村の河川清掃の日だからね!」

「えっ……あ、明日から!?」

二人は顔を見合わせる。

(コモレビ村……思ってたより忙しいぞ……)


夜、縁側に並んで座って夕食を食べる。

今日のメニューは、
もらった野菜で作った律の特製の味噌汁と炒め物。

蘭はゆっくり味わいながら言った。

「……ドタバタだったけどね。
この村、なんか好きになりそう」

律も笑う。

「うん。今日みたいな一日なら……
きっと毎日が面白いよ」

星空の下、
二人は肩を寄せて、小さく笑い合った。

新生活二日目にして、もう波乱万丈。

それでも――
ここで生きていく未来が、少しずつ形になり始めていた。
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