こもれび日和

ありがとう

歩と直も新しい環境に少し緊張しながら、保育園の登園初日を迎えていた。

コモレビ村の小さな保育園「コモレビ保育園」

玄関に歩と直が入ると、かぜ組の担任、カグラサクラ先生が、にっこりと出迎えてくれた。

「ようこそ!!コモレビ保育園へ」

かぜ組の教室に入ると、歩と直は、一際元気な男の子に声をかけられた。

「俺、ハヤマトモ。うち、病院だから、お父さんとお母さん、どっちもお医者さんなんだ」

トモのテンションに最初は面をくらった歩と直だったが、すぐに打ち解けて笑い合った。

その後、白いワンピースがよく似合う女の子が近づいてきた。

「私、シラユキマキ。村の食堂の、ふくふく亭の子なの」

マキはちょっとお姉さんぶっていて、ハキハキと話してきた。

そして、教室の隅にいる、ちょっと恥ずかしがり屋の女の子に歩の目が止まる。

「あの子は?」
と歩が、サクラ先生に聞くと、こっそり教えてくれた。

「ハナミズキユイちゃんよ」

歩はドキドキしながら、そっと「おはよう」と声をかけた。

ユイは小さな声で、「おはよう」と返してくれた。
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