鏡のはざま〜向こうの世界の君と〜
「席に座ってー!」


朝のHRが始まった。

「えっと、今日の授業は……」


そして、3分がたったぐらいのこと。


「さて、じゃあこのクラスだったけど、初登校の子がいまーす。出てきてもらいましょう!入って。」

「こんにちは、ハルです!ちょっとした事故があって、学校に来れてませんでした。これからよろしくお願いします!あっ!凛同じクラスじゃん!」

「今年もよろしくねー!」


「うん、よろしくー!」


私はこの光景を見ていて辛かった。

私は忘れられていて、凛とは会話ができている。

こんな状況苦しいしかない。


前の席だった加奈さんが話しかけてきた。


「幼なじみじゃないの?」


と。


加奈さんは悪気があってその言葉を発したんじゃない。ただの単純な疑問。

「ちょっと色々あって、」


「あー、なるほど。」


加奈さんが何を想像したかは知らない。

でも苦しかった。それでも、どう思われても良くなってしまっていた。


ハルは1番後ろの角席に座った。転校生がよく座る席

でもこの場合は転校生ではない。元々このクラスだった男の子。


HRが終わって、2人は話すのだろうか。


私には分からない。けれど、それで、私はいいの?私はもうハルと関わらないでいいの?


きっとこれは私に与えられた幸運。


この運を無駄にすることはもったいない。


休み時間話しかけに行こう。

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