鏡のはざま〜向こうの世界の君と〜
『ピーンポーン』
「こんにちは、アキです!」
『アキちゃんねー!今開けるね。』
ガチャ。
「さっきぶりアキ。」
「さっきぶり!」
「入って、」
「お邪魔します!」
私は玄関に入って靴を揃えた。
「アキちゃんどうぞー!」
「失礼します!」
そこにはケーキが並べてあった。
「私最近お菓子教室に通っててね、そこでケーキが課題なんだけど、作りすぎちゃって、一緒に食べない?」
「いいんですか?」
「もちろんよ!」
ショートケーキ、ブルーベリーのクリーム系のケーキ、ぶどうのケーキ……。
レベルが高すぎる。
私の前にいつの間にかお皿が置いてあったので、それを使っていいか聞いてみた。
そしたら「いいよー、どんどん食べてー!」と言ってくれたので、最初にショートケーキを取った。
サイズはプリンのプチカップくらい。
だからどんどん進められる。
「おいひぃー!」
「ありがとう!嬉しいわ!」
そこにハルも入ってくる。
「甘いけどちょうどいいな…」
どうやら独り言だったらしい。
どんどん進めていっていると、
「アキちゃん食べっぷりいいね!」
と褒めてくれた。
「あ、ありがとうございます!」
「で、なんだけど、ハルのことだから、ハルには自分の部屋にもどぅてもらっ────」
「いや残ってる。」
「わかったわ。それでなんだけど、ハルがアキちゃんのこと忘れてしまって、ごめんなさいね。」
「え?」
なんで私に謝ってくれるんだろう。
なんで愛さんは悪くないのに謝まっているの?