鏡のはざま〜向こうの世界の君と〜
少しだけ、木の根元に入って泣いていた。
その前には純花ちゃんがやってきて。
言葉を発した。
「何があったのかはしらないけど──でも私も希望は捨てないよ。諦めないよ。何としてでも、現実に戻りに行くから、待っててね。」
「あ、う純花ちゃん……。」
「泣いててもいいけど、でも鏡が薄くなってきてるの。多分アキちゃんそろそろ戻らないと、時間が──」
「え?鏡が……。」
「うん、だから行ってきて。待っててよね。現実で。」
純花ちゃんは戻ってきてくれる。そう感じた。
だから早く戻らないと。
多分閉じ込められる。
「純花ちゃん、また会おうね。」
「うん!」
私は走った。風を切って。
涙が零れながらも、こらえて。
純花ちゃんには会えると信じて。
また2人に会えますように。