鏡のはざま〜向こうの世界の君と〜
そして、下公のブランコに乗ったとき。
「さて、ハル。話があるの。」
私は急に話を変えた。
「実は──おれも。」
どうやらハルも話があるらしい。
どんな話なんだろと思いつつ、私はハルに「先に話していいよ」と言った。
なんだろう、この場で改まって、話したいと思ったから。
「え?……分かった。」
今は、話すことを忘れて、ハルの話に集中しよ。
なにか、見えてくるものもあるかもしれない。
「実は──昔の俺が日記をつけてて。」
そういえば、ハルは日記を書いてたな。
私はそんな習慣ないけど、少しだけ憧れてたな。
確か三日坊主ならぬ一日坊主で終わったなぁ。
「その日記に、アキが好きって書いてたんだ──。」
え?
……、え?
「待って!話が──読めない」
「あの、アキのこと、昔の俺は、好きだったんだ!」