鏡のはざま〜向こうの世界の君と〜

そして、下公のブランコに乗ったとき。

「さて、ハル。話があるの。」

私は急に話を変えた。

「実は──おれも。」

どうやらハルも話があるらしい。

どんな話なんだろと思いつつ、私はハルに「先に話していいよ」と言った。

なんだろう、この場で改まって、話したいと思ったから。

「え?……分かった。」

今は、話すことを忘れて、ハルの話に集中しよ。

なにか、見えてくるものもあるかもしれない。


「実は──昔の俺が日記をつけてて。」


そういえば、ハルは日記を書いてたな。

私はそんな習慣ないけど、少しだけ憧れてたな。

確か三日坊主ならぬ一日坊主で終わったなぁ。


「その日記に、アキが好きって書いてたんだ──。」


え?

……、え?

「待って!話が──読めない」

「あの、アキのこと、昔の俺は、好きだったんだ!」

< 235 / 259 >

この作品をシェア

pagetop